院長です。人は子供の歯から大人の歯へと生え変わります。人の一生の中で歯は一度だけ生え変わるのです。しかし、大人の歯はその後人生を一緒に歩んでいくわけです。

今回は子供の歯、つまり乳歯から大人の歯、永久歯への生え変わりについて書いていきます。最初は、下顎の前歯が抜け替わります。一番初めに生えてくる永久歯は下顎前歯です。その後1年以内に上顎前歯の永久歯と下顎の前歯の側、つまり側切歯の永久歯が生えてきます。このように、下顎の永久歯の方が上顎の歯より少し早く生えてくるのです。それから、1年以内に上顎の側切歯が生えてきます。

そこから後の歯の生え変わりには2~3年くらい時間がかかります。この2~3年のあまり口の中で歯の交換の変化がない時期は、矯正をするのかどうかを見極める時期に適していると思います。

その後は、下顎で乳犬歯が抜けて第一乳臼歯が抜けるという順序で歯の生え変わりが進みます。それに対して、上顎では第一乳臼歯の方が先に乳犬歯より抜けることが多いのです。ですから、よく犬歯が外側に生えている八重歯の現象が起きるのです。

最後まで残るのが第二乳臼歯です。この乳歯は生えてから7年~12年抜け替わるまで存在していて食べるために使っていますから、くれぐれも虫歯にしないようにしましょう。