院長です。今回は歯科矯正治療で歯並びがきれいに揃い、矯正器具とワイヤーが外れて保定という状態になった時の話です。誰しも治療できれいになった歯並びがずれてしまうことは、嫌だと思います。ずれない為に必要なことは、保定装置を主治医の指示通りしっかり使用することです。

歯並びが良い状態で保定装置をきっちり使用して、さらに気を付けることが、口腔周囲の動き、例えば一口で30回咬む動き、口を閉じる習慣、鼻で呼吸する習慣、正しい舌の位置で飲み込む習慣等の動きを自分勝手ではなくて正常な動作を行うことを意識することなのです。

私のクリニックでは、歯科矯正治療の開始時のコンサルテーションでは、この話を患者さんにしっかりと説明しています。矯正の精密検査を受けた患者さんは、自分の舌の動きが正常な動作である挙上をしていなで前方に突出していると聞いてびっくりします。私たちはいかに無意識の内に正常でない動きをしているのかということです。このような口腔周囲の動きを少し意識してみてください。