院長です。前回のブログでアゴが小さいので歯並びが悪くなる、というタイトルで書きました。一般的に、よく咬まないからアゴの骨が成長しないので、小さいアゴなので生えてきた歯がきれいな状態で並ばないと認識されています。この情報はしっかり定着した感じがします。

今から35年ほど前に、井上直彦先生がディスクレパンシーという考えを言っていました。食生活の進化は、顎骨と歯に対する緊密な関係にアンバランスを生み出した、咀嚼機能の低下を引き起こし顎骨はしだいに退化縮小してきた。顎骨の退化縮小傾向は文明の発展とともに徐々に加速して、現代に至っている。咀嚼器官の発育は形態的にも機能的にも低下し、顎骨と歯の不調和、つまりディスクレパンシーの現象が進行している。というような内容でした。

顎骨と歯とのディスクレパンシーは起きていると思いますし、顎骨が退化しているのか歯冠が大きくなっているのか、賛否両論あります。このディスクレパンシーによる不正咬合は現代では急速に増えていると私も感じます。不正咬合は、見た目の問題だけにとどまらず、将来的に虫歯になり易い、歯周病に罹りやすい等の歯科医学的な疾患を誘発する要因でもあると考えています。皆さんも自分自身の歯並びについて今一度見直してみてはいかかでしょうか。